本物のメガネとは・・・!?

 

近年では低価格のメガネ店が多く出店しております。

今までの眼鏡士が調製したメガネと見た目はなんら変わりませんが、
フレームやレンズも中国製が多く、製作過程に大きな違いが出てきています(中国でも販売価格が高額なものは日本製と変わらないくらいの高い技術で製作している企業もあります)。

日本製等、しっかりしたフレームは材質選びから組み立て、すべての工程ごとのチェックを厳しく行っています。
又修理が出来たパーツ交換等々、アフターまでしつかり考えられています。
勿論、ドイツ・イタリア・フランスなどのメーカーや工場でも日本製に負けない技術でメガネ作りをしているところも沢山あります。何故しっかりとした作りをしていないといけないかと言いますと、部品と部品をくっつけるロー付け(溶接)がしつかりしていないとすぐ取れてしまいしっかりとしたフィティング(掛け具合調整)ができないからです。
あまフィッティングをしない眼鏡店では中国製でも、耳の辺りを少々曲げてお渡しなので大文夫ですが、当社を含めしっかリフィッティングを行う眼鏡店では鼻の当たりもしっかり調整しますので、安易なー付けではすぐ取れてしまうからです。

次にレンズです。
レンズも同様、磨きやコーティングの技術です。
近年は少なくなりましたが一番重要なことはレンズの歪です。
見た目はまったく分かりませんが、ある道具を使ってレンズを検品しますとレンズが歪んでいることが分かります。
これがあると視空間がゆがみ、目が疲れたり気分が悪くなったり集中力が散漫になったりします。
レンズの歪についてはもう一つ大事なことがあります。
日本製のしっかりとしたレンズを使用していても、メガネ製作時にフレームに合わせてレンズを摺りフレームに組み込むのですが、この加工作業の過程にレンズ歪チェックをしないメガネ店が非常に多いことに驚きました。
せつかく素晴らしいレンズを使っても出来上がったメガネレンズに歪が多くあれば度数選び以前の問題になってしまいます。
 
眼科で処方箋を貰ったからちゃんとしたメガネが入手できると思っていても加工作業やフィッティング(掛け具合調整)に手抜きがあっては良い視覚生活は手に入りません。

次に度数選びです。
度数選びはただ視力向上(今よりも見やすい)だけでは良い視覚生活は手に入りません。
では良い視覚生活とはどのようなことでしょうか?
まずは「目的に合った視力」、そして「眼精疲労が少なくなる」、「快適な視界」等々です。
これらを満足させるには視力向上だけでは得る事ができません。
眼鏡士はこのようなことを少しでも満足に導くために「眼の100%の度数検出」をします。
人間はどうしても自律神経支配である調節機能(ピント合わせ)があり、この調節機能が介入したまま度数検出をすると正しい度数を検出することは出来ません。
正しく検出するには片眼を遮蔽しての片眼づつの度数チェックだけでメガネを作ってしまうことは極めて危険で、正しく眼の屈折を検出するには両眼開放下(両眼開いたまま左右別々の度数を検出する方法)でチェックすることが重用です。

このように度数検出だけでもかなテクニックが必要です。
その後に視機能をチェックします。
眼は二つの眼から入った情報を脳で一つにして次元の世界を認知します。
見るものを広いところや遠くから近く迄、二つの眼で追いかけ、ビントを合わせなければいけません。
このような運動は視機能によって行われますので、見る全般のバランスがどのような状態になっているか、どれだけの力があるのかを確認して、はじめて度数を選ぶことができるのです。
そこで、メガネという道具だけでは足りない時には眼のトレーニングを行って、より良い視覚生活を手に入れることが出来るのです。
しっかり度数チェックするには、慣れている眼鏡士でも30分〜40分かかり、新米眼鏡士では1時間程度かかることもあります。
10
分や15分では到底無理な作業です。

とくに子供さんの場合、ほとんど行われていませんが、近くの視力や機能チェックが必要です。

子供の近くの視力や機能チェックに関しては、加工業務の歪チェックより行っているメガネ店は少ないです。

視覚とは人間の五感の中の一つで、とくに外観の情報の80%は眼からだと言われていますので,メガネにもっと関心を持っていただきたいと思います。

加工業務については、レンズのところででも書きましたが、レンズを枠に入れる時の歪チェックは本当に重要です。
度数はちゃんと出ていても目では分からない視空間の歪みがあると、眼が疲れたり、気分が悪くなったり、集中力が続かなかったりの症状が出る事があります。

それと、メガネを掛けたままぶつかったりした時に、出っ張っているレンズの周辺で顔を切ることがあります。
このような事を最小限防ぐために当社では、レンズの周辺部を丸く面取りしています。

又、強度のメガネなどレンズ周辺の渦が目立たないような加工をしています。
加工業務にはまだまだ気を使う事は多いのですが、このように見た目に分からない所にも様々な技術が行われています。

本当のメガネとはどういうものか、雑貨感覚で作られているメガネとは大きな違いがあることをお分かりいただけたでしようか。

 

 

眼鏡・視覚相談室JoyVision Aichi

                  メガネの井上