コンタクトレンズ

  

  コンタクトレンズにつきましては、ハードコンタクトレンズをお勧めしています。

  つきましては、日本で初めてコンタクトレンズを研究された
  水谷豊先生設立の日本コンタクトレンズの水谷眼科診療所院長 水谷 聡先生に
  ご意見を寄せていただきましたのでご紹介致します。



  コンタクトレンズによる眼障害

 コンタクトレンズによる眼障害は年々増加しており,コンタクトレンズを装用している人の約7%(1年間の眼障害発生率)に
 装用中止を必要とする眼障害が発生していると報告されています。
 そのうち使い捨てソフトコンタクトレンズ(頻回交換(2週間交換)ソフトコンタクトレンズを含む)による眼障害が
 半数を占めています。使い捨てソフトコンタクトレンズといえども決して安全とはいえません。

 また1日使い捨てソフトコンタクトレンズ装用者でも重篤な眼障害が多数報告されています。
 最近では,酸素透過性が高いソフトコンタクトレンズ(シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ)が市販されるようになり,
 酸素透過性が増すことにより,
 低酸素が原因でおこる眼障害は減少すると思われますが,間違った使用方法やレンズケア方法などによる眼障害は
 おこりますので,こすり洗いなどの洗浄方法,決められた使用方法を守ることが重要です。

  ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズ

 ハードコンタクトレンズはソフトコンタクトレンズに比べると,材質がかたいことから,目を傷つけやすく,
 トラブルが多いのではないかと思われがちです。
 しかしながら,実際にはソフトコンタクトレンズ装用者で重篤なトラブルが多く報告されています。

 ハードコンタクトレンズは,装用当初はやや異物感を感じることがありますが,通常1週間程度で慣れます。
 目にわずかなキズや炎症がおこった場合,疼痛(痛み)や異物感を自覚し,コンタクトレンズを装用することが困難となり,
 早期に眼科を受診するため重症な眼障害になることは稀です。

 一方,ソフトコンタクトレンズは,材質が水を含んで柔らかいため,装用感に優れますが,
 擦り傷ができたときに絆創膏を貼ると痛みが和らぐように,
 目にキズがあってもソフトコンタクトレンズを装用すると痛みに気付きにくくなり,
 キズがあることを自覚せずにそのままレンズを装用し続けてしまい,
 眼科を受診することが遅れて重症な眼障害となることがあります。
 目に対する負担については,ハードコンタクトレンズはレンズ自体が酸素を通しやすいこと,
 レンズ自体が黒目(角膜)より小さいこと,レンズが動くことで涙が入れ替わることで,黒目(角膜)に酸素が供給されますが,
 ソフトコンタクトレンズは,レンズの大きさが黒目より大きく,またレンズの動きもハードコンタクトレンズほどは動かないことから,
 涙がほとんど入れ替わらないため,黒目に対する酸素の供給量は少なくなります。
 したがって,目に対する安全性を考えると,酸素透過性ハードコンタクトレンズをお勧めします。

  ハードコンタクトレンズの利点

 ・重篤な眼障害の発生頻度が少ない
 ・円錐角膜,角膜不正乱視,強度角膜乱視の矯正が可能
 ・涙液交換が行なわれ,眼球への酸素供給量が多い
 ・レンズの寿命が長い(2〜3年),経済的
 ・乾燥しても見え方が鮮明

                          水谷眼科診療所
                               水谷 聡
     http://www.nipponcl.co.jp/


 
 

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